月刊よしもと本物流「Rooms」

相方のお部屋訪問企画。2号続いて、中田家、藤森家のお部屋公開です。

2005年11月/青版/vol.05/レンタル
  • Rooms:オリエンタルラジオ
    • 慎吾くんがあっちゃんの実家訪問。
    • 告知なしでお宅訪問。一度ドア開けて閉めるあっちゃん。再度ドア開けて、敦「慎吾、あれあれ」慎「(振り返って)なになに?」ドア閉める。何このコントw
    • 実家のあっちゃんの部屋。自称10畳。慎「なにもないじゃん」敦「シンプルイズベスト」
    • 本棚。千原さんのDVD。クローゼットにもお笑いのビデオ。慎「お笑いのことしか頭にないんか。いいことだけど」
    • このへんからあっちゃんがカメラ係。アルバム発見。慎「卒アル前、ひとりぐらししてたときに見せてって言ったらすごい断られたけど、今日はいいのすんなり? 見せてもらって?」敦「いいよ」といいながら、敦「高校のはやめようよ。高校のは気持ちわりぃから」慎「こんな頑なに嫌がる相方ひさびさにみたんですけど」楽しそうw
    • カメラ交替。部屋のお宝自慢第3位、高校の卒業アルバム。ひとり写真、映そうとする慎吾と、手で隠すあっちゃん。慎「このころ笑ってんじゃん」敦「むりやり笑ってんだって」。最近では当たり前にテレビに出てる高校卒業写真、これが初公開だった様子。
    • 慎吾くん、ネタ帳ぽいもの発見。敦「それは映さねえ方がいいと思うよ」慎「見ていい?」敦「見ねえ方がいいと思うな」慎「どゆこと?」敦「それは、大学1年のときに描いてた、絵です」
    • お宝自慢第2位。自分で描いたイラスト。「わ、すごいねなんかこれは、絵が」「わっけわかんねーなー」「なんなんこの、率直に言うと、見ていて愉快にならない」「きれいっちゃきれいなんだよねこれ」「鉛筆とは思えない」ページをめくりながら呟く慎吾。慎「どういうときに描くのこれ」敦「これね、泣きながら描くの」慎「泣きながら描くの?」敦「泣きながら」。慎「これ若干シルエットが、あつひこくんに似てない?」敦「それ自画像」慎「だよね」。慎「俺とお笑い始めてから?」敦「いや、お笑い始める前」慎「始めてからは、わーってなることなかった?」敦「なかったね。そこはやっぱり慎吾のおかげだよ。お前いたからつらい思いせずにすんだってとこある」。慎吾、あっちゃんに向けてたカメラ自分に向けて「・・ですって。全然よくわかんないすけど」敦「お前もう帰れよ」慎吾笑って、あっちゃんも笑う。慎「なんで今かっこいいこと言ったんだろうねーちょっとね」カメラに向かって、楽しそうな照れたようなカオの慎吾。慎「わーでもこれはすごいね」敦「これはでもまあ俺、自慢だよ?」慎「自慢・・ま、たしかにね、気持ち悪いし不愉快にはなるけど、でも、うまい」敦「(絵を並べながら)こうやって個展が開かれるわけですよ」慎「・・こてん?」
    • ここで急にカメラ固定して武勇伝。
    • お宝自慢第1位。慎「芸人、最後はこんな感じで」、愛用のくすり。ストレスですぐぢになるあっちゃんの必需品。
    • 敦「なんなん? 慎吾の部屋、じゃあなんかあるの?」慎「めちゃめちゃおもしろグッズあります」敦「何があるの? 予告して」慎「ぽーんと飛び出るやつ。これ以上は言えません」敦「ぽーんと飛び出る何?」慎「それは言えません」敦「分かった、じゃあ次は、慎吾ん家行こうや」慎「へ?」敦「何が飛び出るの?」慎「やっぱ来ちゃダメ」敦「いや、行くわ。飛び出せよ、絶対」慎「そんなわけで中田敦彦の、普通のお部屋でしたー」敦「爆笑部屋でした」。カメラ電源オフ。
2005年12月/青版/vol.06/セル
  • Rooms:オリエンタルラジオ
    • あっちゃんが慎吾くんのお部屋訪問。
    • お部屋入る前からツーショット。慎「きたねほんとに」敦「前回俺の部屋に来ていろいろ荒らしてくれちゃったわけ。慎吾くんがそんときね、もっと俺の部屋は面白いって言うんで、悔しいけど、期待してますよ」慎「期待しちゃってください」
    • 口頭効果音とともに、慎吾くんのお部屋へ。お出迎え用なのか、パソコンのデスクトップがコンビツーショットw
    • 敦「これ初見のひとびっくりするよ」慎「(ベッドカバー指して)このゼブラ柄?」敦「何年前のギャル男」慎「大学1年のときに買い揃えたから5年前」敦「ゼブラ柄とか好きなの?」慎「好きというか、合わせたよね時代に」。電気消して、ブラックライトやペンライトで夜の演出モードの解説。敦「やっすいムード」
    • 壁に貼り紙。『一発ギャグ一日三個』ちっちゃく『モノマネ含む』w 敦「この1枚は昔からあった、けど、増えたよなこれ」ずらっと下まで。『常に芸人であること』敦「これさっき書いてたじゃねえか」慎「それ自分でも忘れてて」敦「書いたけど忘れたからまた書いたんだ?」慎「極端な話いうと『努力』て書いてばーんて貼っておきたいくらい」敦「忘れちゃうんだ」
    • 敦「懐かしいもんあるなあ」。あっちゃんが発見したのは、東京NSC格通知。敦「これ要らないでしょ」慎「なんでかいまだに捨てらんなくて」敦「だってさ、ほとんど意味ないよ、みんな入れるんだもんNSC」慎「ちなみに、ない?」敦「僕はもう捨てましたね」慎「あ、捨てた。さみしいねえ」
    • 隣から慎吾が取り上げたのは、2枚のイラスト。慎「覚えてますでしょ」敦「覚えてますよ」。あっちゃんが描いたイラスト。敦「慎吾のために絵を描こう、ていうので、当時の、彼女と慎吾の関係がよかったから、それを祝福したもの、ていうね。ものすごい仲いいよね、俺と慎吾」慎「これNSC入る前だね」敦「友達のそういうのを祝う絵を描くって、ないよね」慎「ふつうない。今考えると照れくさいよ」敦「照れくさいというか・・イタい?」ふたりして笑う。慎「まあでも、明るい絵を描いたっていう」敦「初めてのね。慎吾がいたから、明るい絵を描くことができた、と」慎「あ、また言った」
    • よしもと本物流発見。オリラジがジャケットにどーん!
    • 敦「例の、卒アル見せて」慎「これ香港の」。お部屋のお宝自慢第3位。中学校卒業アルバム。ひとり写真を映して、今の慎吾くんと見比べる、を繰り返すあっちゃんw 敦「これかわいいぞ」慎「なにこの相方のかわいい攻め」じっくり見るなww そして巻末のコメントページにくいつく。敦「これ必見でしょ」慎「それスベってんだって」、読みあげるあっちゃん。「出身地:東京都渋谷区青山。カッコ嘘。切ねえ。本当は長野県。一言、田舎者って言うな、コノヤロー」
    • お宝自慢第2位、ひみつのオリジナルノート。自分の切り抜きコレクション。敦「うわー、なんでしょうねこの、激痛」ページめくって「俺度肝抜かれましたよ」。慎「これ大丈夫かな? 相方に判断してほしい」敦「なんだろう、涙が出てきそうなんですよね」。自分の切り抜きに、ほかのひとの煽り文句を貼り貼り。見破るあっちゃん「自己満じゃねえか」。男性モデルとツーショットでインタビュー受けてみたいとか、いろいろ願望が。敦「なんだろう、イタいを通り越してもう気持ちいいよ」慎「でしょでしょ?」敦「逆に今評価してる、慎吾」
    • お宝自慢第1位。慎「前回のを受けて、ぽーんと飛び出るものを」で、一旦はけて再登場。タンクトップに麦わらに、丸いビン底眼鏡。ぽーんと目が飛び出る眼鏡?w あっちゃんが構えるカメラの焦点がドア横の貼り紙へ、敦「番組予約忘れずに」慎「カメラこっちだよー」。気を取り直して慎吾の全身ショット、敦「これは、シュール?」慎「超越しちゃってる」。カメラマン交替、あっちゃんが眼鏡を手に、「慎吾は、相方がこういうことをしてたらどういう気持ちになるか」。で、眼鏡でポーン。敦「こんな相方どうなん?」慎「あ、ごめんでも、痛い、胸が」。
    • 敦「なんでこんな切ないラストなんだ?ていう」慎「たしかに俺も、笑いと同時に感動も与える仕事だから」敦「ほんとに」帰ってゆくあっちゃん。慎「え、帰っちゃうの?」カメラ置いてツーショット、慎「半年ぶりにあっちゃんが来てくれました」、眼鏡をぽいっと放るあっちゃん、敦「ありがとよ」慎「以上、慎吾のお部屋」敦「今までほんとありがとよ」慎「え? 今まで?」、カメラ持って追いかける慎吾。慎「ほんとに帰っちゃうの?」敦「帰るよ」慎「え、だって駅まで遠いよ」ドアをあっちゃんが出てくとこで、おしまい。


今となっては頻出なアイテムの初公開とか、デビュー1年目初々しさとか、学生時代の名残とかが垣間見える時期の映像。手持ちカメラも和む。そしてなにしろふたりともが、若い。笑い方とか困った表情とか、リアクションとか、やっぱり今と違うなあ。
続きになっている、あっちゃんのイラスト絡みのエピソードが、なんか、照れる。あっちゃんの、ストレートなものいいだとか。ちょうど芸人前夜のバックナンバーで、慎吾くんがあっちゃんのイラスト発見したときのくだりを読んだばかりだったので、ちょっと感慨深くもあったり。慎吾くんのあけすけさは、素直で明るくて、ひとを責めないなあ、という思いと、それを見抜いたあっちゃんの嗅覚は見事だな、という思いと。今とはふたりのバランスもちょっと違う感じだけど、若手らしい落ち着かなさも含めて、ふしぎと愛おしいコンビネーションでした。