優等生なオリエンタルラジオ。

単独の感想も金スマの所感も書きたいのだけど、今回は雑感。

11月13日株主総会オリエンタルラジオの次のステップのためにどうするべきか、という議題。

あたりまえだけど、株主に議題を提示する時点で、ふたりはさんざん考えてる。今日はこの議題で、て、まったくの思いつきで出しているわけではなくて、今は表に現れていない具体的な何かのための始動だったりする。
そのうえで、出演者が話の世界に染まっていない視聴者だからこそ出てくるかもしれない斬新な発想や、観客の目線からのオリエンタルラジオ像が見えてくることを期待しての、株主総会なんだな、と。
株主に丸投げの態を装ってるけど、むしろ自分たちが考えてる戦略の、補強や補正のための、プロセス。そこに視聴者を絡めさせる、というのが、ポップに見せかけてディープなオリラジの面白さだなあ、と、改めて。
テレビだけで見てたら、時代の波に軽く乗っかったり翻弄されたリしてるな、て見えたりするんだろうか。
どの芸人さんもそういうところはあるんだろうけど、氷山の一角感が激しくて、そそられる(笑)



そんなわけで、今さらなことも含めて、続きで考えてたことを。

コンビで今後、仕事をするために。

30代、コンビで番組を持ちたい、と話していたあっちゃん。
これは株主総会と別の場だけど、挙げてたのが、音楽番組、深夜ラジオ、そして、コンビで仕切る番組。コンビで番組やるなら、VTR中心の番組じゃなくて、ゲストをふたりで仕切るような、と。なんとなく、ゲストが複数の印象だったので、DTDXかアメトか、雑学王も爆問さんが仕切ってる感があったからあんな感じかな、と思ったり。
ゲストの雰囲気によって、あるいはトーク内容によって、オリの場合ふたりとも、ゲスト側にもMC側にもなれるイメージだから、それはたしかに、見たい。
ただ、トークなゲスト番組は大前提として、ゲストがこのMCの番組なら出たい、と思ってくれるかどうか、があると思うので、いきなりは難しいだろうな、とも思う。特にオリは、昔一度番組持ってた時代があるから、キャリアとしてはプラスだけど、イメージとしてはハンディかもしれない。
しかし考えると改めて、新人でゴールデンのMCやった、という経歴のものすごさとくるしさが分かる。本人たちが一番実感してるだろうけど。ともあれ、これに関しては、今はまだ積み上げていくしかない時期かとも思う。
ステップとして個人的には、他事務所の芸人さんとももっと絡んでほしいので、それも含めた数組MCの一員に入ってほしいな、とひそかに。

優等生のプラスとマイナス。

トーク番組に出たときの、おとしどころを図ってる安定感は、なんというか、若手っぽくない老獪さがある。
特にあっちゃんの仕事っぷりはきっちりしてるけど、いじられに持ってく慎吾くんも、なんだかんだいって同類。へんな表現だけど、MCを途方に暮れさせることがない。
だからこそ逆に、ひな壇組のKYやだめっぷりが爆発力を見せるロンハーみたいな番組では、オリはあんまりはねないんだと思う。ショーバト見てると、淳さんにはまらないわけではないし。
ちゃんと後輩の立場をわきまえて、ほかのひとのときはガヤに徹する、先輩を差し置いて前に出ない。デビュー最初にMC側に立って仕切るノウハウを身につけてしまった、というのと、先輩より先輩に思われがちな立場、というのが、ひな壇での今の居方につながっている気がする。
ただ、これはほかの若手よりリードしてる部分だと思うから、手放さないでほしい。前にあっちゃんが言ってた、「このひとがいれば大丈夫、と思われるように」という場所には、近いと思うので。

誰かみたいに、の見本は、いない。

芸人や芸能人というオリジナリティが求められる職業で、誰かみたいに、と言われるのは不本意なのかもしれないけど、誰しも自分と似たルートをたどった誰かを意識することはあると思う。
そういう意味でオリラジは、参考にする先駆者があまりいないコンビなんだろう。新人で、まずMC番組持つところから始まった芸人なんて、ほとんどいない。そしてたぶん、オリラジみたいなルートをたどる後輩も、いないんだろうな、と思う。あっちゃんが自分で言っていた、あれがよしもとの実験だったのなら、成立しないことを証明してしまったわけだから。そして、事務所やテレビのバックアップなしに自力だけで、オリラジのようなルートは成り立たない。
だから、後にも先にもオリラジみたいなプロセスをたどる芸人は、いないんだろうな、と思う。オリラジは自分たちで切り開くしかない。幸か不幸か。

コンプレックスをばねに。

テレビから始まった、が、オリラジにはコンプレックスになってたぽいけど、それからの開き直りが、いい。なかったことにできない、むしろ、ほかの誰も使えない自分たちだけの武器だと、利用すればいい、という姿勢。
単独感想と絡むけど、今までのオリラジは、テレビに出てることをなしにフラットに漫才師としてネタを見てほしい、という態勢でいた気がする。
それが、かわってきたのかな、と思ったのが、初夏の劇場出番。細かい時期話をすると、5月と6月で、劇場でのネタがかなりかわってた。あだ名羨ましい、からの、最近のチャラ男、でだけ慎吾くんのチャラキャラが入ってた5月。から、6月は、「僕ちんで〜す」に始まり、会いたかったの合いの手、締めに武勇伝。
単独を経た今となっては納得のネタ構成だけど、初めて観たときはどきどきした。初武勇伝。前後の時期に、やってもいいかな、て発言もあったし、テレビでもちょこちょこやるようになってたし、ばちーんでアクシデントがあったときにやったって聞いたから、いろんなことが重なってのリスタートの表れだったのかな、と。お客さんの反応が抜群にいいのも、嬉しい。
下積み時代の映像がないのが、オリラジの、ハンディでもあり、アドバンテージでもある。そういったことに対する頑なさが消えたのが、今のオリラジの雰囲気に出てて、いいなあ、と思う。
このあたりの続きはまた、単独感想で。