あれから一年。

オリエンタルラジオにとって怒涛の1ヶ月だった2011年4月、リアル芸人交換日記、そしてしゃべくり007からちょうど一年。なんとなく節目を感じるので、ぽつぽつと。

  • 年末に書籍になったリアル芸人交換日記。直筆で読めたのは嬉しかった。テレビだとはしょってるところもあったりして、全文を読むと印象が違う部分も見えてきたり。終わってからのインタビューで、初回は距離感はかりつつだったけど、あっちゃんの返信でスイッチ入った、ていう慎吾の感覚に、納得。トーンの変化とか。
  • あっちゃんの、「窮地を救ったのは」の文と、慎吾の、「不器用なくせに。」に、毎回涙腺やられる。
  • その流れからの自分のブログのいいわけであれだけど。1年前、芸人交換日記がオンエアされるちょっと前に、ブログで長々と書いたことがあった。あのなかに実は、ちょっと間違った認識してたな、というのがいくつかあって。交換日記見て、違ってた、て思ったのだけど、そのあとで書き直すのもなんだか違うし、そこだけ直すと文章変になるし、ということで、結局手を入れずじまいになっていたのだけど。
  • そのなかのひとつが、人間関係構築的に慎吾くんが先生であっちゃんが生徒、のくだり。私の中ではタイミング的に、2010年夏の終わりから秋のはじめ、の印象だったのだけど、実際は年始のオリエンタル会議からスタートしてたんだ、という。まあ、効果が表れるには時間がかかるし、単に私の認識不足もあったのだろう、とは思いつつ。
  • 話が散漫ぽいけど、今さら感じたこととして、人間関係対策に限らず、見てるこちらが気づいたことなんて、もうとうの昔に本人たちは認識してるんだな、てこと。認識したうえで、対策もいくつか取っていて、その効果が目に見えてくるころにようやく、その認識がこちらでも共有できるようになるんだな、と。
  • 二人が、コンビでのあり方について、かなり詰めて考えてるということが、最近表立ってきた。よく口にするようになったということは、二人にとって、もうずいぶん長いこと思案してきたテーマなんだろうな、と思う。
  • コンビで仕事してほしい、ピンしご多いよね、オリラジは二人ともピンで成立しちゃうから、ていうのは、私の知る限りでもTL内で何度も出てる話だし、やきもきしているところではあるのだけど、見てるこちら以上に二人の認識は切実だったんだな、と、最近の二人を見ていて感じる。ピンピンでもちゃんとこなす優等生なオリラジ、で、やってきて、もちろんそれがなかったら今のオリラジの再ブレイクはないわけだけど、それが本来じゃないんだ、ていう。
  • ひな壇にいるときに、コンビらしさを出すにはどんな見せ方ができるか、というのは、4月無限大の終わりがけに駆け足で話していたテーマ。慎吾がいじられるパターン、あっちゃんが入ってくパターン。シミュレーションしつつ。
  • 株主総会では、二人MCのとき、あっちゃんがフリーで遊ぶ、というのを入れてる、とそんな話も。
  • コカパやツギクルッ、ナイスカポーあたり見てると、たしかにその片鱗が見えるかな、と思う。慎吾も、それは絶対だめ、のときは早めにストップ入れるけど、そうじゃないときはかなり野放しにしてるような。ともすると、あっちゃんのコントキャラに慎吾が乗っかって、即興コントが始まったり。
  • 試行錯誤してるだろうなかでも、二人でわちゃわちゃ楽しそうにしてるのが、一番無自覚っぽくて、でも見てる方も楽しい。楽屋オチっぽくなりそうな即興コントを、内輪じゃなくてちゃんとオンエアできるものにする、その瞬間的な判断は、二人がバブル期も含めた今までの履歴で身に着けてきた武器なんだろう、とも思うし。
  • 個人的には、即興コントな二人をもっと活かして見せてほしいなあ、という思いを、ひっそりと長く持っていたり。・・徹底的に練習するモットーな二人には両刃かもしれないけど、そして稽古重ねて完全に仕上げてから披露する二人ももちろん、大事で大好きなんだけど。でも、瞬発力も魅力なんだよなあ。

うまくいえないけど、ファンとして、コンビの仕事が見たい、て希望が強くあって、本人たちも、コンビの仕事をしたい、と望んでいて、こんなふうに一致するのはしあわせだな、と思う。周囲に求められるオリラジ像をスマートにこなしてしまう優等生っぷりも誇らしいけど、でも、自分たちの理想をコンビと定めて、そのために足掻いてくれるなら、遊んだり暴走したりじたばたしたり、その過程も含めて見届けるよ、うん。